マレーシア 進む巨大汚職疑惑の「幕引き」 アンワル氏、議会多数派獲得として政権を要求
(23日のアンワル元副首相(右)の会見には、妻のワンアジザ前副首相(左)も同席した。【9月23日 日経】) 【進む汚職疑惑「1MDB」の幕引き】 マレーシア最大の汚職疑惑「1MDB」をめぐる捜査は、疑惑がナジブ氏失脚、マハティール政権誕生の基盤となったように、マレーシア政治と表裏の関係にあります。...
View Articleレバノン 組閣失敗 長引く政治混乱でレバノンからの難民流出、東地中海情勢の更なる緊張も
(ベイルートの爆発現場【9月28日 日経】) 【首相候補が組閣を断念 閣僚ポストをめぐる各宗派間で対立 時にヒズボラの抵抗】 中東レバノンでは8月4日に港に保管されていた大量の硝酸アンモニウムが大爆発し、死者は137人超、負傷者は約5000人という大惨事が発生、その後政治混乱、旧宗主国フランス・マクロン大統領の改革を求める関与などについては 8月7日ブログ“レバノン これまでも機能不全の政府...
View Article中国社会面記事に見る今日的中国
(売り場の中心に置かれたばら売りの月餅【9月18日 レコードチャイナ】) 【「体力テスト」の滑稽さに、かつての文革とも通じる現実無視の教条主義の影も】 中国からは日々、いろんなニュースが届きますが、下記記事もそのひとつ。 スポーツ界の「笑える話」と言えばそれまでですが、根っこの部分で案外中国政治の根幹とつながっているかも・・・という印象も。...
View Article台湾 米中対立激化で強まる中国の軍事的脅威 一方、戦える状況にないとの指摘もある台湾軍
(蔡英文総統(中央)と厳徳発国防部長(左から2番目)の下で軍は深刻な機能不全の状態に【9月22日号 Newsweek日本語版】) 【米中対立の最前線にあって、強まる中国の軍事的脅威】 米中対立が激化するなかで、アメリカが支援を強化する一方で、中国はけん制を強めるという形で、台湾がその前面に立っていることは、9月19日ブログ“台湾 米中対立のなかで中国との軋轢も激化...
View Articleインド 相も変らぬ「闇」 貧困・レイプ・カースト、そしてヒンズー至上主義
(RSS(モディ首相も属したヒンドゥー至上主義団体「民族奉仕団」)の集会では、「インドの女神に勝利を」という愛国的なフレーズが連呼されていた【9月11日 朝日】) 【今なお続く絶対的貧困】 絶対的貧困、劣悪な居住環境、女性のレイプ被害、カースト制に絡む差別、更に最近では、モディ首相のもとで進むヒンズー至上主義、コロナ禍にあえぐ貧困層等々、インドが抱え深刻な問題に関する記事を日々目にします。...
View Articleトルコ 「新オスマン主義」とも評される強気の外交姿勢 各地で軋轢も
(86年ぶりにモスクとなったアヤソフィアで7月24日に開催された金曜礼拝 エルドアン大統領も参加し、敷地内外に全国から数万人規模の国民が詰めかけた。敷地内に収まらないイスラム教徒は外で礼拝を行った。 国際社会からは批判の声も。【9月25日 livedoor NEWS】) 【東地中海問題 EUの対トルコ制裁の動きにトルコ反発】...
View Articleドイツ 東西統一から30年 微妙な「心の壁」 在独米軍削減で東西冷戦の亡霊がよみがえる流れも
(1990年10月3日、ベルリン中心部のブランデンブルク門に集まり、ドイツ統一を祝う人々【10月3日 共同】) 【「われわれ皆国民だ」】 東西冷戦下で分断されていたドイツですが、1989年、ソ連勢力下の東欧で広がった民主化の波が東ドイツに波及し、分断の象徴「ベルリンの壁」が11月9日に崩壊、1990年10月3日に統一されたということで、統一から30年を迎えました。...
View Articleフランス 多発するイスラムテロ マクロン大統領、イスラム規制強化
(仏首都パリでイスラム嫌悪に抗議するデモ行進に参加する人々(2019年11月10日撮影)【2019年11月11日 AFP】) 【風刺週刊紙「シャルリエブド」の元本社付近でパキスタン人男性が刃物で襲撃】...
View Articleスーダン ダルフール紛争の和平合意調印 「テロ支援国家」指定の解除のために米が求めるものは
(南スーダンの首都ジュバで3日、和平合意書を前に拳を突き上げるスーダン統治評議会のブルハン議長(左)。中央は南スーダンのキール大統領、右はチャドのデビ大統領=ロイター【10月5日 朝日】) 【2016年ダルフール住民投票】 次から次に新たな「最悪の人道危機」が起きる世界にあって、もはや忘れ去られた感もあるのがアフリカ・スーダンのダルフール紛争。 ****世界最悪の人道危機****...
View Articleパレスチナ 内部変革しないと時代から置き去りにされる自治政府 すでに忘れられたパレスチナ難民
(レバノン・ベイルートにあるシャティーラ難民キャンプ【2019年7月7日 YAHOO!ニュース】) 【国交正常ドミノで風化するパレスチナ問題】 UAE、バーレーンがイスラエルとの国交正常化に踏み出したのに続き、「国交正常化ドミノ」とも言えるような動きがあると(特に、アメリカ、イスラエルサイドから)言われています。 ****国交正常ドミノ、アフリカからか 対イスラエル、5カ国以上****...
View ArticleQアノン 拡散する陰謀論 トランプ大統領が容認するなかで米政界にも進出 欧州でも極右と親和性
(【9月25日 BBC】) 【「トランプvs悪のエリート」という構造のこの戦いの結果、いずれヒラリー・クリントン氏など著名人が逮捕され処刑されることになる】 世の中には奇妙な考えに取りつかれる人々がいるもので、アメリカ大統領選挙絡みでときおり目にする「Qアノン」と呼ばれる陰謀論もそのひとつ。 ****【解説】 Qアノン陰謀論とは何か、どこから来たのか 米大統領選への影響は****...
View Articleアフガニスタン 政府とタリバンの交渉は難航予想 撤退に前のめりの米 市民からは「見捨てないで」
(5月12日、国際NGO「国境なき医師団」が支援するカブールの産婦人科病院が武装勢力に襲撃され、妊産婦ら計24人が殺された。助け出された赤ん坊20人のうち17人が母親を失った。 31歳だったスラヤさん(遺影)はザハラちゃん(手前)を出産した翌日に病院襲撃事件に巻き込まれ死亡した。【10月7日 朝日】) 【アフガン政府とタリバンの交渉は難航が予想されるが、米軍は来年5月までには撤退】...
View Articleベルギー トランス女性入閣が話題にならない多様性定着 ただ、移民・テロなどに苛立つ社会風潮も
(1日に発足したベルギーの新内閣【10月9日 47NEWS】 男女半々、若手が多数。イラク難民の2世はいるわ、トランスジェンダー女性はいるわと、多様性を絵に描いたような顔ぶれ) 【首相「なぜトランス女性を大臣に選んだのかって、ベルギー国内ではこんな質問を全く受けないことを誇りに思います。」】...
View Articleロシア 旧ソ連「裏庭」で相次ぐ政治混乱 影響力に陰りも
(【10月10日 SPUTNIK】キルギスにある(ロシア系)通信社スプートニクの編集部に若い男たちの集団が押しかけ、スタッフを脅した。若者グループは、キルギスの新首相に選出されたサディル・ジャパロフ氏を支持する集会にスプートニクの記者を30分以内に派遣して取材するよう求め、言うことを聞かなければ暴力や破壊行為を行うと脅迫した。) 【ロシア「裏庭」への影響力に陰り 強まる中国の存在感】...
View Articleシンガポール 外国人労働者を人間としてではなく、便利な労働力としてしか見ない
(寮で食事を受け取るため、列を作る外国人労働者=7月【9月15日 SankeiBiz】) 【「彼らには食事と寝る場所はあるが、まるで動物のような扱いだ」】 新型コロナ対策に関して、シンガポールは第1波が各国を襲った3月段階ではきびしい行動制限をとることなく感染拡大を有効に阻止していると高い評価がなされていましたが、4月には第2波が拡大。...
View Article中国との関係 欧州では強化する国も アジア・アフリカではなお強固 欧米での好感度は悪化
(米調査機関ピュー・リサーチ・センターが、日米欧など14カ国で6〜8月に実施した中国に対する好感度に関する世論調査 青線は否定的、緑線は肯定的な者の割合) 【人権問題 中国批判国増加も、支持国も依然として多数】...
View Articleキルギス 続く政治混乱、その背景と静観するロシアの事情
(【10月13日 GLOBE+】) 【政治混乱続くキルギス】 旧ソ連のアゼルバイジャン、アルメニア両国の紛争をなんとか仲介して停戦を合意させたロシアですが、停戦がスタートする10日、係争地ナゴルノカラバフの主要都市ステパナケルトでは“10日午後11時半(日本時間11日午前4時半)ごろ大きな爆発音が7回あり、空襲サイレンが鳴り響いた。”【10月11日 AFP】という状況。...
View Articleタイ 高まる王室改革要求 14日、首相辞任・王室改革を求める大規模な反政府抗議デモ
(14日、タイの首都バンコクで、政府庁舎近くに集まり、プラユット政権の退陣を求める学生ら【10月14日 読売】) 【王室改革も議論される反政府抗議デモ】 タイのプミポン・アドゥンヤデート前国王が死去してから13日で4年を迎え、首都バンコクでは政府関係者や学生らが参加する式典が行われました。...
View Article中国 チベット・ウイグルなど「同化政策」の軋み
(漢族が経営するカフェに改装されたモスク。礼拝所だった広間は休憩所になり、観光客がお茶を飲んだり、寝転んだりしていた=5日、新疆ウイグル自治区・カシュガル【10月15日 朝日】) 【中国外務省報道官「チベットは中国という大きな家族の一部で、平和的な解放以来、経済成長をおう歌してきた」】...
View Articleマレーシア 新型コロナ禍でも続く権力闘争 「裏切り」「多数派工作」、ドラマのような展開にも
(握手するアンワル氏(左)とマハティール氏(右)【2018年5月17日 WSJ】 アンワル氏はマハティール氏が選挙で首相に返り咲いた1週間後に釈放されたましたが、その当時の写真でしょうか? 長年の敵対関係を超えて握手した両者ですが、(大方が予想したように)再び権力をめぐるライバル関係に戻ったようです。) 【「裏切り」「多数派工作」・・・情勢は不透明】...
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