ロシア 強い権限の「国家親衛隊」を新設 「第3勢力」としての民族主義勢力の台頭
(2013年の、民族主義者や右翼団体による示威行動「ルースキイ・マルシ(ロシア行進)」参加者 「ルースキイ・マルシ」は毎年11月4日の国民統一の日にあわせ実施されます。 モスクワ警察報道部の発表では、この年の行進には約8千人が参加、「マスクの着用、軽微な社会秩序紊乱、ナチスのスローガン連呼、鍵十字など禁止されたシンボルの使用といった罪で、およそ30人が拘束された」とのこと。【2013年11月4日...
View Articleミャンマー スー・チー氏、「国家顧問」として新政権を牽引 難しい軍部との関係
(政権移譲式典で軍幹部らと談笑するアウン・サン・スー・チー氏(中央、2016年3月30日撮影)【3月31日 AFP】 ただ、今後は笑ってばかりはいられません。) 【スー・チー氏 軍部反対を押し切って「国家顧問」就任】 ミャンマー・スー・チー政権の発足については、3月29日ブログ「ミャンマー スー・チー氏4閣僚兼任でスタート 課題への姿勢 国軍との関係...
View Articleフィリピン 大統領選挙でも話題にならないミンダナオ島の和平交渉 忍び寄るイスラム過激派の影
(フィリピンのジャングルで行われる軍事訓練。 過激派組織ISが戦闘員を養成しているとされる映像です。【3月31日 NHK】) 【「シンデレラガール」vs「ダバオのダーティー・ハリー」】 来月、5月9日に行われるフィリピン大統領選挙については、ひと月ほど前、3月9日ブログ「フィリピン大統領選挙 シンデレラガールにダバオのダーティー・ハリー...
View Articleタイ 軍政の新憲法案、二大政党がともに反対、国民投票で否決の可能性も タイ民主主義の現状
(新憲法案への反対を表明する反タクシン派・民主党のアピシット党首(中央)【4月10日 neswclip.be】) 【総選挙に向けて動き出すタクシン派】 タイ軍事政権が民政移管の基礎となる新憲法について最終案を発表したことは、3月31日ブログ「タイ 新憲法最終案発表 1月当初案より更に強まる軍部の影響...
View ArticleG7外相会合 広島で資料館訪問・慰霊碑献花 「謝罪」にナーバスなアメリカ ケリー長官は感銘も
(広島の平和記念公園を訪れ、原爆死没者慰霊碑に献花したのち写真撮影に臨む松井一實・広島市長、モゲリーニEU外交安全保障上級代表、G7各国外相、湯崎英彦・広島県知事【4月11日 AFP】) 【現実世界において微妙な立ち位置にある日本からの「核なき世界」に向けたメッセージ】...
View Article欧州難民問題 送還合意はしたものの双方に課題 トルコ・レバノンにおける難民らの厳しい生活
(トルコ国内の公式シリア人難民キャンプ テント生活に比べたらましにも見えますが、実際のところはどうなんでしょうか。【AAR Japan http://www.unhcr.or.jp/html/07Debriefing%20AAR%20Japan.pdf 】) 【難民保護申請が殺到するギリシャ EUは「ダブリン規則」変更に乗り出したものの・・・】...
View Articleナイジェリア ボコ・ハラム、自爆テロに子供を多用 チボク拉致事件から2年、もどらぬ少女たち
(2年前チボクで拉致された娘の生存を示すビデオを見つめる母親 【4月14日 CNN】) 【増加する子供を使った自爆テロ】 ナイジェリアを中心に西アフリカで活動する「ボコ・ハラム」については、前回取り上げたのが2015年11月19日ブログ“ナイジェリア「ボコ・ハラム」...
View Articleサウジアラビア 変わる社会? エジプトとの間で「紅海に橋を建設」で合意 ついでに領土問題も
(不特定多数の男性が集まる集会での選挙運動禁止など、選挙活動が制約されるなかで、スマホを使って女性候補への投票を呼びかけるサウジアラビアの女性たち 【2月26日 NHK】) 【変わる?サウジアラビア】 イスラム教の戒律が厳しく求められるサウジアラビアは、世界で唯一、女性による車の運転が認められていないなど、女性に権利が著しく制限されている国であることは、これまでもしばしば取り上げてきました。...
View Articleイタリア 短命内閣・きめられない政治の元凶とも指摘される上院の改革で、改憲を問う国民投票へ
(イタリア上院 【2015年 10月 15日 ロイター】) 【「上院は下院と一致するなら無用であり、下院に反対するなら有害である」か?】 日本をはじめ、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、カナダなど先進国の多くは二院制を採用しているます。 一般的には、二院制(両院制)の意義は「多角的な民意の反映」にあるとされています。 ****多様な民意の反映と下院の過誤の修正****...
View ArticleEU イギリス離脱には耐えられても、フランス・ドイツで反EU感情が高まると・・・
(トルコ・エルドアン大統領風刺詩の作者ヤン・ベーマーマン氏【4月15日 ロイター】 ドイツ国民の多くは「表現の自由」を支持していますが、かなりきわどい内容で、ヘイト・スピーチに近いものもあるとの意見も。) 【熊本地震の鎮静化・復旧を願って】 私自身は鹿児島県薩摩川内市に住んでいますが、このところ熊本の地震で落ち着きません。益城町に隣接する地域に親戚がいるのですが、大変な状況のようです。...
View Articleフランス ブルカ、黒いロングスカート、スカーフ、おまけにゲイの話
(中国通販サイトAliExpress(アリエクスプレス)のイスラムファッション(http://ja.aliexpress.com/w/wholesale-muslim-clothing-women.html) 個人的には、こうしたスカーフ(ヒジャブ)には抵抗感はありません。ただ、顔全体を覆うブルカや目だけを出したニカブとなると、誰だか全くわからず、コミュニケーションも取れません。)...
View Articleブラジル 下院で弾劾決議承認 ルセフ大統領は“クーデター”として徹底抗戦の姿勢
(17日の下院の投票結果に喜ぶ大統領弾劾支持者(上)と意気消沈する大統領支持派(下)【4月18日 BBC】) 【ルセフ氏「私の人生がいつもそうだったように、私は戦う」】 政治的に追い詰められているブラジル・ルセフ大統領については、4月7日ブログ「ブラジル 加速するルセフ大統領弾劾手続き...
View Article中国 習主席が党・政府、指導者・幹部への批判を歓迎する旨の発言 その真意は?
(天安門広場近くの土産物屋で毛沢東元主席の隣に置かれた習近平主席の肖像を貼り付けた皿 【3月11日 WSJ】) 【「百花斉放百家争鳴」再現か?】 権力を集中する習近平主席は、一般市民の圧倒的な支持を受けた汚職撲滅工作と同時に、非政府組織(NGO)、ブロガー、地下に潜んだキリスト教信者、人権弁護士、物議を醸すその他の活動家に対する取り締まりも進めてきました。...
View Articleミャンマーだけでなくスリランカ、タイでも拡大する過激な仏教ナショナリズム
(憎悪の連鎖:ミャンマー中部マンダレーの僧院前に立つ「イスラム教徒の蛮行」の写真を並べた掲示板【4月26日号 Newsweek日本版】) 【ロヒンギャ排斥を煽る過激派仏教徒】...
View Articleイスラエル 自爆テロで高まる報復空爆の懸念 パレスチナ人の生活を分断する「壁」
(「壁」によって分断された街 パレスチナ自治区で生きる若者たちの無情な現実を描くパレスチナ映画「オマールの壁」【映画.com】) 【ガザ地区でIS支持者が増加】 パレスチナ自治政府ガザ地区をめぐっては、ガザ地区からイスラエルへのロケット弾攻撃と、イスラエル軍による報復空爆という何度も繰り返されています。...
View Articleバングラデシュ 止まないイスラム過激主義者によるテロ事件
(国教としてのイスラム教に反対する世俗主義・少数派グループの人々【http://www.newstime.jp/news/bangladesh-considering-abandoning-islam-as-official-religion-after-extremist-attacks】) 【テロの対象となったのは、ヒンズー教徒、キリスト教徒、大学生、大学教授】...
View Articleシリア 和平協議は崩壊の瀬戸際 ロシアはクルド人勢力との連携も強化 難民問題でメルケル首相の苦悩
【4月24日 AFP】 【反体制派が交渉ボイコット 停戦は崩壊の危機に直面 最終的には米ロの判断か】 シリア内戦をめぐる一連の和平協議は1月下旬に始まり、2月27日にアサド政権と反体制派との間で一時停戦が発効して以降、戦闘は一定程度、抑制されてきました。...
View Articleイエメン 和平協議再開 当事者にはラストチャンスの危機感も イスラム過激派掃討でも効果
(銃を手に戦闘に参加する子供たち【4月13日 NHK】 子供は洗脳が容易なことから、少年兵の問題はイエメンだけでなく、アフリカの内戦・紛争地域でも多く見られます) 【停戦発効、21日から和平協議再開】 中東最貧国イエメンの国民生活を更に苦境に追いやりながら続くイランとサウジアラビアの代理戦争」とも呼ばれる内戦について、休戦の動きが出ていることは3月19日ブログ“イエメン...
View Article東アフリカを中心に横行する「アルビノ狩り」は、経済成長に伴うごく最近の風習
(「アルビノであることに誇りを」という趣旨で、コンゴ民主共和国の首都キンシャサで昨年10月に開催された啓発ファッションショー【2015年10月28日 AFP】) 【完全にそろった骨格なら7万5000ドルとも、8万ドルとも】 アフリカやアジアで頻発する“アルビノ(先天性白皮症の患者)”殺害や“魔女”殺害といった、呪術的な背景を持った行為についてはこれまでも何回か取り上げてきました。...
View Article南スーダンは前副大統領復帰で再スタート、スーダン・ダルフールは住民投票実施 ともに先行き不透明
【4月27日 AFP】 【南スーダン:前副大統領復帰で「世界で最も恐ろしい人権状況の一つ」改善への期待】 和平合意が結ばれながらもキール大統領率いる政府軍とマシャール前副大統領率いる反政府勢力による内戦が停止せず、深刻な人道危機が続いている南スーダンですが、ようやく和平に向けた具体的動きが実現しました。 ****南スーダン反政府勢力トップが副大統領復帰、和平へ期待高まる*****...
View Article